ひとつ年を取りました、magorokuです。

少し時間が経ってしまいましたが、11月14 日から11月16日にかけて、幕張メッセでInter Beeが開催されました。自分も14日のみですが、久々に参加してきましたのでレポートしたいと思います。

 

撮影会で機材をレンタルしたTecsブース

撮影会で機材をレンタルしたTecsブース

音響系ブースの2強の1つ、Roland

音響系ブースの2強の1つ、Roland

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、InterBeeとは何か?と言えば、正式名称は国際放送機器展と言い、読んで字の如く、放送機器の展示会で映像に関する機材が一同に介するイベントです。

(詳しくは去年の記事を参考に http://www.infinity-light.com/blog/?m=201111 )

 

今回は少し発展した内容と、サラリーマン時代、出展側だった人間の率直な感想を載せたいと思います。

 

まず、InterBeeの立ち位置的なものに関して。世界には国際放送機器展と呼ばれるものがいくつか存在します。まず、4月にラスベガスで開催されるNAB、9月にアムステルダムで開催されるIBC、そして11月に日本で開催されるInterBee、と日本が順番的には最後の開催となります。この中で最大のイベントはベガスで行われるNABであり、多くの企業がこのタイミングで新製品を発表していきます。そうなると11月近辺で新製品が出展されるという可能性は低くなります。むしろ、4月発表された製品がある程度現場にも入って、使用して出た問題や改善点、評判や使用感のチェックをする場といった側面が大きいのがこのInterBeeというイベントのポジションになりつつある印象を受けました。

何よりも、年々InterBeeの規模が小さく、小粒になりつつあります。それこそ、自分が出展者側だった5年前は、HD化、ファイルベース化の真っ最中であり、各社次々新製品を発表していたころで、幕張の会場を3つ使い(1つは音響専用ブース)、新製品を見に来るイベントとしての側面が強かったです。しかし、HD化、ファイルベース化もひと段落ついてしまい、注目度の高い目新しい展示はCinemaCameraしかないのでそれほど大きなブースを構える企業が減ってしまい、InterBeeの規模が小さくなってきているのだと思われます。また、かつてAppleのような、大きなブースを出していた企業がブースを出さなくなったり、あと、北京の国際放送機器展にあたるBIRTVの開催により、アジアで唯一の立場だったものが崩れてきてしまったのも要因ではないかと分析できます。(以前は中国のお客さんがものすごく多かったんですよね・・・)

 

とりあえず、自分の目的としてInterBeeでは編集ソフトウェア周りとカメラ周りを中心に回ってきました。

 

注目のBlackMagicブース

注目のBlackMagicブース

カメラについて、このタイミングでSONYがCineAltaCameraのF55、F5を発表し、会場内でも多くの人たちがブースに集まってきていました。F65とF3の間をつなぐカメラとして作られたF55、F5は4Kに対応しており、価格もF65が600万近いのに対し、F55が300万とかなり安い価格設定をとりつつ、F55はF65と遜色なく、かつインターフェースも改良されて使いやすくなっているようです。また、外部ユニットによるRAW撮影が可能でこのユニットはF55、F5どちらにも接続できるというのもおもしろい仕様だと思いました(といっても個人ではきつい価格ですけどねw)

やはり個人でも購入可能なラインとしたらCANONのEOS、そして今年注目のBlackMagicのCinemaCameraでしょう。特にBlackMagicはブース内がかなりおしゃれになってて一際目立っていました。うわさのBlackMagicCinemaCamera、価格も25、3800円とがんばれば手が届く価格であり、またMFTマウントモデル(簡単に言うとレンズの規格違いバージョン)も発表され、国内にはなかなかない実機の展示もありました(ちなみに実機は中野ブロードウェイのショップにもあります)ただ、BlackMagicCinemaCameraはMac推奨、というかThunderbolt標準装備のMacに最適化されており、Macを持っていない自分にはMacの購入まで考えると・・・悩みどころです。

 

 

 

カメラクレーンシステム

カメラクレーンシステム

CanonブースではCanonのCinemaEOSのC500やC100の展示だけでなく豊富なレンズの展示、各メーカーのカメラにレンズをつけての撮影ブースとなっており、自社のEOSシリーズだけでなく各メーカーのカメラにつけるレンズという強みを押し出した展示となっていました。また、1眼での映像撮影スタイルの先駆者的なところがあるCanonのカメラはカメラリグメーカーのブースでもリグにセットされた状態で多く展示されていました。

 

他にもPanasonic、池上通信機のP2HD、UnicamHDや普段見ることの出来ないARRIのALEXAといった映画撮影用カメラ、ハイスピードカメラやテレビスタジオ向けビデオカメラといったものも実際に見てきました。正直、カメラだけでもこれだけの数があり、実際に触れて動かし覗けるというのがやはりInterBeeの魅力ではないかなぁと思いました。

 

 

 

 

 

 

と、カメラだけでも大分掻い摘んで記事にしてみましたが、書ききれないことがいっぱいあります。そんなInterBee周りの情報はProNewsさんのサイトで見ることが出来ます。Webの記事だけでなく、動画による配信もしており、実際にプロカメラマン視点のInterBee解説はとてもためになります。(別にProNewsの回し者ではないですよw)

http://www.pronews.jp/special/1211011111.html

 

でもラーメンはちゃんと撮影してる!!

帰り際に幕張でラーメン!!

 

実際に行ってみると、カメラや編集ソフトだけでなく、カメラクレーンやスイッチャー、キャリーボックスから現場で使うテープまで、多種多様な企業があり、同じ業界のはずなのに全く関係を持つことがない技術を知ることが出来るイベントとしての効果も十分あると思います。ただ、幕張は遠いんで、なかなか時間の都合をつけるのが大変です。来年もいけたらいいなぁと思いつつ、今回はここまで。それではまた。